介護うつの人が増加しているように、介護ケアをする側の人は心身共に疲労しやすいものです。当然、介護職はとても大変な職種です。従事している人たちは、たくさんストレスを溜め込んでいるかと思います。寝たきりの老人の世話をしようとしても、言うことを聞いてくれない方もいます。そうなるととてもストレスが溜まってやり切れなくなってしまうこともあるでしょう。
また夜勤も多い上に、利用者さんに起こされることもあるため、ゆっくり仮眠を取ることも難しいのです。こういった大変な仕事にも関わらず給料が見合っていないと問題になっているので、深刻な人材不足も続いています。人材不足で、膨大な仕事を負担する中で心身共に疲れてしまい、続けられず転職を余儀なくされることもあるほどです。さまざまな要因が重なって、介護業界は問題が山積みなのです。
その一方で高齢者は増え続けているので、益々この仕事の需要は増しています。そのため国も様々な施策を取っていますが、それでもまだ十分であるとは言えません。またこの仕事で働いている人のストレスを緩和するための措置等も十分ではなく、それについても色々と問題が生じています。今後国の施策によって変わって来るとは思われますが、なにより重要視すべきなのはこの仕事をしている人の心のケアをしっかりすることです。
人をサポートする仕事はとても大変なので体力的にも精神的にもとてもつらいのは想像できます。それでも、「誰かのために貢献したい」と考える心優しい人たちは非常に貴重な存在です。そうした人たちが、快適に長く働き続けるために心のケアをどのようにしていくかを真剣に考える必要があるのです。そういったケアを充実させることによって、介護で働く人の数を増やすことが出来ると言っても過言ではないでしょう。